2025年12月12日

あなたの人生(たび)のパートナーでありたい ─ ぴゅあ訪問看護の約束

「このステーションは、何を一番大事にしているんですか?」

見学や面接で、いちばんよく聞かれる質問です。制度や給料の話も大事ですが、私がいつも最初にお伝えするのは、たった一つの約束です。

それは、
「あなたの人生(たび)のパートナーでありたい」
ということです。

利用者さんにとっても、一緒に働くスタッフにとっても。嬉しい時も、つらい時も、隣で一緒に感じながら歩いていける存在でありたいと思っています。

複数拠点・50名規模の訪問看護ステーションを運営してきた中で、最後に残るのは、結局この約束だとはっきり言い切れます。

この記事で伝えたいこと

〇ぴゅあ訪問看護が大事にしている「人生(たび)のパートナー」という考え方

〇スタッフの「可能性を潰さない」ために、どんなスタンスで経営しているか

〇どんな看護師さんに、このステーションがフィットするのか

向かい合うのではなく、「隣に立つ」看護でありたい

医療職は、どうしても「評価する側」「教える側」になりがちです。病棟でも在宅でも、「正しい・正しくない」を判断する場面が多いからです。

ただ、私が目指したいのは、利用者さんの真正面に立って“指導する人”ではなく、人生の横に並んで一緒に考える“パートナー”です。

これからどんなふうに暮らしていきたいか。何を大事にして生きていきたいか。どんな最期を迎えたいのか。

正解を押しつけるのではなく、その人が自分で選べるように、可能性と選択肢を一つでも多く、一緒に探していく。

そのスタンスを、私は利用者さんに対しても、スタッフに対しても、変えたくありません。

今、この文章を読んでいるあなたは、もしかするとこんなモヤモヤを抱えているかもしれません。

〇病院の忙しさに、体力も気持ちも追いつかなくなってきた

〇子どもの急な発熱や行事に、職場がどこまで理解してくれるのか不安

〇在宅には興味があるけれど、自分に務まるのか分からない

〇人間関係で消耗する職場は、もう嫌だ

そんなあなたにこそ、この「隣に立つ」という姿勢を、まず最初に伝えたかったのです。

「可能性を潰さない」ことに、なぜここまでこだわるのか

私が一番嫌なのは、「本当はもっとできる人の可能性が、環境や人間関係で潰れてしまう瞬間」です。

病院時代、能力も人柄も素晴らしいのに、人間関係や組織のしがらみで元気をなくしていく先輩・後輩を何人も見てきました。「ここじゃなければ、もっと伸びただろうに」と感じる人たちです。

その度に、胸の中で同じ言葉が浮かびました。
「もったいない」
「選択肢が、勝手に狭められてしまっている」

だからこそ、ぴゅあでは、スタッフ一人ひとりの可能性と選択肢を狭めない職場でありたいと思っています。

〇どこに行っても通用する社会人基礎力をつける

〇自分で考え、自分で決めて、動ける力を育てる

〇ときには裁量を渡し、ときには痛みも伴う経験を一緒に乗り越える

「ほっとかれた」と感じる人も、正直いるかもしれません。それでも、「あなたならできる」「あなたの人生は、あなたのものだ」と信じて任せる。それが、私なりの「可能性を潰さない関わり方」だと思っています。

まずはスタッフが満たされていること。その先に、いい看護がある

もともと私は、教師にもなりたいと思っていた人間です。人の人生に良い影響を与えられる存在でありたい。関わることで、その人の人生が少しでも生きやすくなるような仕事がしたい。

その想いは、看護師になってからもずっと変わりませんでした。

看護師が幸せで、仕事に充実感を持てていれば、そのエネルギーは、必ず利用者さん・ご家族にも伝わります。逆に、働く側が疲れ切っていれば、どれだけ「優しさ」だけを振り絞っても限界がきます。

だからこそ、ぴゅあでは、働き方や人間関係、成長の機会に徹底的にこだわっています。

ある平日。直行で9時半に最初の訪問に向かい、夕方には記録を終えて17時台に退社するスタッフがいます。事務所に戻る日もあれば、自宅近くのカフェで記録を終え、そのまま保育園に子どもを迎えに行くスタッフもいます。

直行直帰や残業ほぼゼロに近づけているのは、「楽をさせたい」からではありません。仕事に集中してやりきったうえで、それ以外の時間を自分の人生のために使ってほしいからです。

スタッフの人生が充実すること。その結果として、いい看護が生まれること。この順番だけは、絶対に崩したくありません。

「まずはぴゅあに相談してみよう」と思い出してもらえる存在へ

10年後、地域の人たちやケアマネ、病院の医師や看護師から、こんなふうに言われるステーションでありたいと思っています。

「医療や看護のことで迷ったら、とりあえずぴゅあに電話してみよう」

どこに頼めばいいかわからない。誰に相談すればいいかわからない。家族にとっても、多職種にとっても、そんな“宙ぶらりん”な瞬間があります。

そのときに一番に頭に浮かぶ存在でいたい。「ぴゅあなら、ちゃんと考えてくれるはず」と思い出してもらえる関係でいたい。

ありがたいことに、「ぴゅあの人は話しやすいね」「何かあったらまず相談したくなる」そんな言葉を、ケアマネさんやご家族から頂くことが増えてきました。これは、スタッフ一人ひとりの人柄や日々の積み重ねの結果だと感じています。私一人の力ではなく、チーム全体でつくってきた信頼です。

この約束に、少しでも共感してくれたあなたへ

ここまで読んでくださったあなたは、きっと「技術」だけではなく、人の人生そのものと向き合う在宅の仕事に、何かしら惹かれている人だと思います。

利用者さんの人生(たび)のパートナーでありたい。同時に、自分自身の人生も、ちゃんと大事にしながら働きたい。

もし、そんな想いが少しでも心のどこかにあるなら、ぴゅあの考え方とは、きっと相性が良いはずです。

在宅が初めてでも大丈夫です。今いるメンバーの多くも、最初は同じように不安を抱えていました。一緒に悩み、一緒に学びながら、少しずつ担当利用者さんを持ち、自分の看護を形にしていきました。

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ここでの経験が、あなたの可能性と選択肢を広げるきっかけになれば嬉しいです。そして、いつかあなた自身が「誰かの人生のパートナー」として、自分の看護を語れる日が来ることを、心から楽しみにしています。

ぴゅあ訪問看護グループ

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